ヲタクやめたい.com

グローバルもいいけど、ちゃんと探せば日本もまだまだ面白いと思うよ

現代最もインフレしているのはヲタクの「好き」発言

      2015/07/13


ヲタク文化なんて定形的な決まりとかないから叩きたければ叩けばいいし、異論があるなら異論を言えばいいと思う。 解釈の曖昧さがヲタク文化を活発にさせてるし、派生や新語が次々に生まれて浸透するのも定形が存在してないからなんじゃないでしょうか。

僕はヲタクの言動が好きですよ。 関わると面倒なやつが多いですが

そんなわけで適当にお題を決めて僕が勝手にべらべら語ります。


叩きたければ叩けばいいじゃないコラム 第一回:ヲタクの「好き」はどれくらい信用度があるか。

ヲタクの「好き」について重要な文献があります。 ※ツイートの掲載に問題がありましたご連絡いただけると幸いです。

 

— ゆらてゃん (@yuyuyura111) 2015, 3月 19

現代語訳:本当に好きな人にのみ好意を伝えるべきであり、誰にでも好意を示すのは良くない。

僕もこのブログで何度も使っていますが、ヲタクってすぐ「好き」(「しゅき」、「すぴ」も同様)って言う。

<主な事例> ・アニメのキャラクター。 次のクール(三ヶ月後)では別のキャラクターに目移りするということを繰り返しているくせに「◯◯ちゃん好き」とすぐ言う。 アニメのキャラクターは心を痛めることがないため別に問題はないのですが。

 

・アイドル 〜グループ握手にて〜 ヲタク「好き」 アイドルA「ホントですか〜ありがとうございます〜」

ヲタク「好き」 アイドルB「えっ、本当!?嬉しい!」

ヲタク「好き」 アイドルC「みんなに同じこと言ってるんでしょ?」 ヲタク「そんなことないよ。Cちゃんだけだよ。」

ヲタク「好き」 アイドルD「さっき同じことCちゃんにも言ってたよね?」 ヲタク「他人の会話を聞いてる暇があったら前のヲタクとしっかり話してやれよ」

ヲタク「好き」 アイドルE「いつもそれしか言わないんだね」 ヲタク「アッ…アッ…」

もはや困ったら「好き」くらいの勢いです。

 

・コンカフェ コンカフェはアイドルと違って割とゆっくり話せる場所です。 ちゃんと機と時を読んでから「好き」を伝えることができます。

絶対最高の「好き」にしような。

 

 

そうです。ヲタクの「好き」は簡単に発行されるため、ヴェルサイユ体制下のパピエルマルク並に価値が暴落しているのです。

※パピエルマルク 第一次世界大戦後の敗戦国ドイツで発行されていたお金。 1923年の1月には250パピエルマルクでパンが買えたのに12月には4000億パピエルマルクでパンが買えるという事態になった。 もちろんパンの価値も上がってはいたのもあるが、100兆パピエルマルク紙幣が発行されていたことから察しなければならない。 使い道はもちろんお金持ちごっこをするためである。

しかしヲタクの「好き」をパピエルマルクとかいう紙くずと同義にみなすのは良くない。 ヲタクの「好き」のパターンと性質を考えてみましょう。

 

 

1,ヲタクユーモアそもそも「好き」という告白には元来相当大きな価値がありました。 それはもう一世一代レベルの告白だってありました。 軽々に異性に伝える言葉ではない。

わかってる…!だからこそここは「好き」で行くべき…!

 

軽々しく異性に伝えるべき言葉ではない。 その背景があるからこそ、この「好き」が作用するのです。

ヲタク「好き」 アイドル「えーどうせ嘘でしょー?」 ヲタク「そんなことないよー」

短い時間で、かつ共有する話題が多くない相手と和んだ空気で話すためのジョークです。 そう、ジョークです。 ガチ恋だったら言いません。 少なくとも「ジョークで和やかな雰囲気にしよう」という姿勢が見えるあたり、確かにパピエルマルクレベルの価値とは言え、少なくとも「嫌われていない」「無関心ではない」ことの証明になるのではないでしょうか。

つまり「(わずかにでも)脈あり」。 あとは言われた側の対応次第で状況をひっくり返すことも可能でしょう。

ただしヲタクのハードルが異常に低いことだけは覚悟しなければいけません。

 

2,一方的「好き」宣言

僕はこのタイプなのですが、「嫌いじゃないよ」アピールごときで好きを使いません。 やっぱり好きだから「好き」なんです。

 

本当に好きだよ。ただ「好き」なものが多いだけ。

 

「1の理由と変わんねーじゃん。パピエルマルクかよ。」 そんなツッコミをいただきそうですが、まぁパピエルマルクであることは否定しません

ただ、この場合は確実に「好き」なんです。 1がお世辞込みの「like」だとしたらこっちは「favorite」くらいの価値があります(偉そうに説明するほどの差異はありませんが)

全部が私見なんですけどより私見を展開すると、 1の場合は人格的な部分やコミュニケーションに繋がりますが、こちらは割と外見やパーツ単体に対して使う気がします。 要は「間違いなく好き」な要素を持っているとこちらの好きなのではないでしょうか。

使用例)「◯◯ちゃんがパッツン黒髪ロング?好き。」

日本語訳:僕は◯◯ちゃんが好きとは言ってないけどパッツン黒髪ロングは間違いなく好きだよ。 

この場合の「好き」は「嫌いじゃないよ」よりもアクティブな表現です。 また1が人に対するコミュニケーション的な「好き」だとしたら、こちらは単なる一方的な表現としての「好き」です。 別に会話を広げようとしてるわけでも、相手に(多少なりとも)好意を示しているわけでもありません。パッツン黒髪ロングが好きなだけ。

しかも発言者が偉そうに採点しているわけです。 「お前の趣向とか興味ねーよ」って人から見ればパピエルマルク以下。 こういうやつには媚びに媚びて日本円を落としてもらいましょう。

 

3, ヲタクアピールとしての「好き」

もはやコミュニケーションでも部分的な好きでもありません。 「アイドルに「好き」とか言っちゃってる俺ってキモいwwwwヲタクwwwww」 みたいな意味合いの「好き」。

そもそもTwitterとかで本当に好きな人に「好き」っていうことすら気持ち悪さがあるのに、対象はよりによってアイドルや二次元(要はヲタク的なものの象徴)。 これはもう明確にヲタクアピール。

ここでの「好き」は別にその人に伝える気はありません。 ただ不特定多数への一方的な「我ヲタクwww」アピール なのです。 要はこんなつまらんこと宣言の引き合いに出された対象が可哀想だし、こんなくだらん宣言が飛び交ってるから「ヲタクは中身がない」とか言われるんです。

 

使用例)ぼく「井草里桜菜ちゃん生誕おめでとう。好き。」

 

井草里桜菜ちゃんはこんなブログ読んでいないでしょうが、この記事を読んだ人に僕のことを「井草里桜菜っていうアイドルが好きなんだろうな」という印象を与えることができるわけです。 こういう効果です。 自分をヲタクだと他人に思わせて何の価値があるのでしょうか。

多分普通の人にはわからないでしょうが、このへんはヲタクの自虐ネタだと受け止めてもらえればいいんじゃないでしょうか。

ただし僕は本当に井草里桜菜ちゃん好きです。

 

4,流すための「好き」

「あの子苦手なんだよなぁ。話すことないし。」 「グループ握手に推しと嫌いな子がいるんだよなぁ。でも嫌いな子とは言え露骨な態度はとりたくないんだよなぁ」

この問題を一撃で解決する言葉、「好き」。

ヲタク「好き」 嫌いなアイドル「え〜?嘘でしょ〜?◯◯ちゃんが好きなんでしょ。」 ヲタク「◯◯ちゃんも好きだけd」 スタッフ「はい終了でーす」

身も心もない「好き」の活用例です。

「好き」がハイパーインフレ状態によって「ほぼ冗談」となったからこそ使える技。 話すことないけど悪い雰囲気にしたくない。 1よりも相当ネガティブなパターン。

全然関係ないですが、僕はブログでわざわざ記事の構成とか考えません。 ここまで一気に思いつくままに書いたのですが、

 1,2,4によって「好き」がどのパターンでも使える言葉になってしまっているな? 「しゅきしゅき」最強かよ。 

かと言って僕はわざわざ書きなおしたりしません。 めんどくさいし、いろいろなパターンがあるっていう意味ではまぁいいかなって。

総括

軟派・硬派、チャラい。 こういった言葉から考えれば現代のヲタクは史上類を見ない軟派集団なのです。

Aqua Timez「等身大のラブソング」より https://www.youtube.com/watch?v=-fHwjofPKL0

百万回の「愛してる」なんかよりも 一度ギュッと抱きしめた方が早いだろう

-Aqua Timez「等身大のラブソング」より

問題はここなんだよな。

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