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グローバルもいいけど、ちゃんと探せば日本もまだまだ面白いと思うよ

前田敦子うんぬんかんぬん~ユニットという✝十字架✝~

      2015/07/13


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前田敦子、1stソロライブのチケット売れ残り 2500人を集客できないアイドル業界の裏事情:http://news.aol.jp/2014/04/03/maedaatsuko/


前田敦子がソロで2500人埋められないことはさておき、結構ひどい記事だな。

 

「”天下のあっちゃん”がZepp Tokyoすら埋められないのは残念。あのあっちゃん推し達はどこへ行ったの?」
「ゆきりんが横アリ埋めたというのに。グループ離れて現実がわかるね」

などと、集客力の低下を指摘する声が多く寄せられていた。そういった事情について、アイドルに詳しいライターはこう説明する。

「AKB48グループの場合、ソロになるとCDの売り上げも激減するし、イベントの集客力も落ちます。しかし、そもそも姉妹グループ合わせて200人以上のメンバーがいて、その全員のファンがAKB48のファンということなんですから、1人1人が弱いのは当たり前なんですよ」

 

いやいや、ゆきりんはソロで横アリ埋めたんでしょ?

前田敦子が「AKBだからソロでは弱い」の説明になってないじゃん。誰か知らないけど、アイドルに詳しいライター大丈夫か?

むしろ柏木由紀は「AKBだから埋められた」、前田敦子は「AKBをやめたから埋められない」って説明した方がまだ頷ける。

なかなかソロというのは難しいのかもしれません。
モー娘。卒業生で何とか上手くやれてるのって辻ちゃんくらいな印象ありますし(1年前だったら矢口も挙げてたかも)。

やっぱりユニットの力って大きいのでしょうか?深夜テンションで考えてみます。

ユニット依存は存在するのか?

私見ですが、ユニットという拘束力は相当強いものだと思います。
声優の話で恐縮ですが、声優について考えてみましょう。

ミルキィホームズという声優ユニットがあります。
これは「探偵オペラミルキィホームズ」という作品の主役を演じた4人によるユニットです。
彼女たちは2010年からブシロードのゴリ押しで活動しています。
アイドル声優ブームが来る直前に乗れたユニットと言う意味で木谷社長の見る目は結構鋭いと個人的に思っています。
僕も一時はまってましたし、みもりんのソロCDは何枚も持ってます…。

またスフィアという声優ユニットがあります。
当時けいおん等で人気だった豊崎愛生、寿美菜子、元々根強い人気のあった戸松遥と高垣彩陽を入れた4人組のユニットです。
活動はミルキィホームズより1年早い2009年。
アイドル声優ブームが本格化する立役者だと僕は勝手に決めつけています。
ちなみに僕も一時はスフィアクラスタでした。

この2つのユニットの違いは、ユニットとして売りだされた4人元々それなりに知名度のあった4人という違いです。
つまり、①ユニット→ソロの流れを取ろうとしているのがミルキィホームズ。
②ソロ(が成功)→ユニット(+ソロ)の活動を取るのがスフィアです。

傍目から見てるとこの2つのユニットは活動の内容が全然違う。
ミルキィホームズはかなりユニット依存がありました。
ブシロードのブラックスケジュールもあったとは思いますが、やっと最近ソロでの活動ができるようになってきたレベル。
それに比べてスフィアは単体でも相当の人気があり、2011年にはすでにソロツアーもできるメンバーがいるほど。

運営の気持ちになって考えればユニット依存もわかります。
1万人集める4人組ユニットにソロ活動させたら2500人が集まるか疑問です。
しかし1人で2500人の集客を挙げる4人を集めたら1万人以上の集客は見込めるでしょう。
①のパターンから入っているならばユニットで活動させる方が安全である。
そして運営がユニットで売り込んだらソロ活動は厳しい。

アイドルはほぼ例外なく①のパターンだと思います。
「ユニットありきの個人」です。
例えば、ももいろクローバーZの名前を知らない人はほとんどいないでしょうが、ももクロのメンバーの名前を言える人はグッと減る。
ユニットで売りだすと、話題性としては「ユニット名」を一度経由しなければ個人名にたどり着かない。
ソロ活動に比べると一手間多いわけです。
オリコン等、ユニットの話題性の確保すら必死なアイドル業界で個人の名前まで売るのを期待するのは難しいでしょう。

しかもユニットの作る場には相乗効果が生まれます。
これは前述のアイドルに詳しいライターが言いたいことと似てると思いますが、「大島優子と柏木由紀がいるライブ(という場)なら行く」みたいに単体が合わさることでインセンティブのある空間を作ることができる。
他の例えとしては、対バンライブの出演者がBiSと青SHUN学園とPASSPOだったら僕はその対バンライブに行きます。しかし単体ならいかない。
そう考えると、複数のアイドルによるユニット、あるいは複数のユニットによる対バンライブで売り出すことで来なかったはずの客すら見込めるわけです。
相乗というと掛け算ですが、どちらかと言うと足し算ですね。足し算すればするほど大きな+αがある、みたいな感じ。

では前田敦子の敗因はなんだったのか?

知名度に関しては前田敦子は申し分ない。多分日本で一番有名な「個人アイドル」です。
しかし、有名と人気は違うということです。
残念ながら「前田敦子」のネームバリューは巨大(有名)だけど、人を引き寄せる魅力(人気)には欠けるということでしょう。

AKB時代、前田敦子に大量に投票していたヲタクは何してるの?

知りません。
これも私見ですが、総選挙を絶対的な人気の度合いと考えてはいけないと思います。
総選挙はさきほどの「場」による効果が大きい。
ヲタクの思考の中には「前田敦子を1位にしよう」という気持ちでCDを買っていた人もいたはずです。
AKB全体で比べられてしまうからこそ、総選挙はCD購入枚数を増幅させる機能があった。
普通に考えて特典券何千枚分の握手なんて不可能です、普通に考えて。
単純に握手券だけでなく、投票のためにCDを買っているという現象が間違いなく存在している。
握手券だけならば個人の魅力かもしれませんが、総選挙で推しに相対的な地位をプレゼントするための枚数が含まれている。と考えるべきでしょう。

総選挙がやらせでないならば、前田敦子推しのヲタクは相当太かったのが少人数だったということでしょう。
もしくは卒業1年で前田敦子を推すのをやめてしまったか。

結局前田敦子個人には魅力がないの?

断言すると怒られそうなのでアレですが、今回の結果と柏木由紀の横アリ満員から察しましょう。

例えば「なんで前田敦子がAKBのセンターなのか」という疑問は多くの人が抱えていたと思います。
その疑問はつまり「センターたる魅力がわからない」ということなんだと僕は考えます。

前田敦子は可愛いとか歌が上手いとか、そういう直接的な魅力としては欠けるのかもしれませんね。

僕は別に前田敦子が嫌いなわけではありません。
むしろ今のAKBを盤石の地位になるまで引っ張った素晴らしい人物であるとすら思っています。
ビートルズはすごいし曲も大好き、ポール・マッカートニーも素晴らしい人物だ!でも来日公演は行かない。そんな感覚を多くの人が前田敦子に持ってるのでしょう。

「AKBの顔として批判に晒されながらも」「AKBのセンターとして初期から支えた」、前田敦子の魅力に関しては「AKBの」という言葉抜きには説明できないところが多いです。

前田敦子の存在は(本人のキャパシティはさておき)、他のアイドルと一線を画すレベルで名前が巨大化している。
僕はそんなに前田敦子について知りませんが、一般的な視点として、バブルのような存在であるとも見ています。
ただ、そんな凡人だったらAKBのセンターを張れるのか?国民的アイドルのセンターが枕商売程度で得られるのか?前田敦子に対する批判には疑問もあります。

なかなか一言で表せない存在になってしまった前田敦子。
ソロとして売り出すには「AKB」という文脈から抜け出す工夫が必要かもしれませんね。

個人的には「CDの売り上げ」とか「会場のキャパ」とか、「アイドル的な数字」で測られるような売り方を遠ざけてあげてほしい気もします。

<関連ニュース>
前田敦子、AKB時代の問題児ぶり告白~自分は“ブス”、男友達と2人で遊ぶ、焼肉週3:http://biz-journal.jp/2014/03/post_4442.html

このニュースは面白かった。
AKBという縛りがなくなったからこその暴露。
せっかくAKB卒業したんだから、こういうことをしてくれると人間味も伝わって面白いですね。

というか、卒業したアイドルは突然人間味出てくる発言するから推せる。卒業前からそれやってくれって思う。

 

プー・ルイ新バンド“LF松”初お披露目ライブ敢行「BiSより全然しんどい!」:http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/18261

AKBではないけど、BiSのプー・ルイのソロ活動について記事。
ユニットという✝十字架✝から脱却できたアイドルとしてプー・ルイには注目したい。
まぁ、BiS自体今年の夏で解散ですが。

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