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アイドル戦国時代の行方はどうなるか予想してみた。

      2015/07/13


唐突ですがこの先のアイドルがどうなるか、少し考えてみたいと思います。


アイドル戦国時代

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今やアイドル戦国時代などと呼ばれ、大小様々なアイドルユニットが存在しています。
AKBやももクロという誰もが知る巨大なユニットから、武道館前後の一般人が知ってるか知らないレベルかのユニット、メジャーデビューしたけど一般人はまず知らないレベルのユニット、ドルヲタですら知らないような零細アイドルユニット。
この選択肢の多さこそアイドル戦国時代の楽しさです。

しかし実際の戦国時代が幾つかの有力大名によって支配され始めたように、アイドル戦国時代にも有力大名のようなものが生まれ始め家臣団を作り出しています。

有力大名というのはAKBやももクロという単一の大きなユニットではありません。
多くのユニットを抱えるプロダクションのことを指しています。

ショッピングモール型

例えば先日の大組閣の話をしましょう。
48系のヲタクが戦々恐々としていましたが、あの大組閣こそアイドル戦国時代の次の姿があると思っています。
AKB、SKE、NMB、HKTなど、様々な48系ユニットが存在しており、今までも兼任や移籍などが多くありましたが、今回の大組閣はかなり混ぜました(と聞いています)。

つまりそれぞれ単一のユニットでなく、乃木坂46含めた48系という大きな家臣団というアピールをしたと僕は見ています。
それぞれのユニットやグループにカラーはあるでしょうが、柏木由紀や指原莉乃から研究生まで48系という一つの集団にまとめられている。それがこの先のアイドル戦国時代の在り方です。

例えるならショッピングモールに近いでしょうか。
大きなショッピングモールの中に様々な店がある。そんなイメージです。

48系もそうですが、これに近いものとしてiDOL Street(avex傘下)があります。
iDOL Streetは以下、アイストと表現します。

アイストも48系と似た仕組みを持っています。
一番上には「第三のAKB」として期待されたSUPER☆GiRLS(スパガ)、妹分としてCheeky Parade(チキパ)、GEM、hanarichu、そして研究生のような扱いのストリート生が各地方でユニットを組んでいます。
そこで認められると昇格したり、新ユニットとしてデビューしたりします。

48系では姉妹ユニットがそのまま地方に拡散するのに対して、アイストでは一番下の研究生が地方ユニットとなるところが違いますね。
(48系はチームAとかそういう分け方をし、そのチーム自体が一つのユニットとしての役割を担っているという見方もできます。)

ハロプロも似たような形です。
モー娘。や武道館公演の決まったスマイレージ、アイドル界のベテランであるBerryz工房や℃-uteを抱えています。

後はピンチケの巣窟アリス・プロジェクトですね。
先日スチームガールズの東大生アイドル・桜雪のアリス十番への昇格が決定しました。

このように同一プロダクション内で流動的にメンバーが動かせるのがショッピングモール型の特徴です。

こういったショッピングモール型のプロダクションでは、ユニット自体の枠組みが希薄です。
大組閣もそうですが、アイストであれば同じavex所属のParty Rocketsから渡邉幸愛ちゃんがスパガに加入したのも良い例だと思います。

これらショッピングモール型のプロダクションの強みは大規模なイベント(総選挙やiDOL Street Carnival、ハロコン)が打てること。
また、アイドル個人を商品に見立てた「ロングテール」も機能しやすい。実力主義によるアイドルのモチベーションもあるでしょう。

またモール型は「48系ヲタ」「アイストヲタ」「ハロヲタ」という形でヲタクをプロダクション内で囲い込みます。
例えばアイストヲタだと、「(強かった)スパガヲタがチキパに落ち、その後GEMに落ちる」という現象がありました。
ヲタクが強かったのは偶然でしょうが、そのおかげかチキパ、GEMというのは非常に独特の文化があります。

商店街型

もう一つの家臣団の形としてはももクロ等が所属するスターダスト(スタダ)、僕が推してるpaletの所属するプラチナム・パスポート(プラチナム)です。

これらはそれぞれのユニットの枠組みが強い。
僕自身、スタダより圧倒的にプラチナムの方が詳しいのでそちらの話をします。
プラチナムの一番上はPASSPO☆、次いでpalet、predia、サンミニッツ、BAND-MAID、アイドル以外ではSilentSiren等がありますが、それぞれのユニットのモチーフがしっかりしています。
PASSPO☆でしたら旅と空の世界観であり、paletだったら「王道ピュアアイドルの究極系」といったようにそれぞれのテーマがあります。
これらはモール型アイドルと同様に先輩後輩ユニットとして成り立っていますが、恐らくメンバーの交換や移籍は不可能です。
百歩譲ってそれぞれのユニットからPASSPO☆に移籍の可能性はありえますが、paletからprediaの移籍は無理でしょう。
それくらいユニット毎の特色が強すぎるのです。

これらの家臣団は集合しながらもそれぞれが強く独立しているという意味で、モール型に対して「商店街型」と呼びたいと思います。

もちろん商店街型でも大きなイベントは不可能ではないでしょうし、ロングテールもそれなりに機能すると思います。
しかし各ユニット毎に独立しすぎているためその恩恵は少ない。
また同一プロダクションのユニット同士が敵になります。
実力主義によるモチベーションもユニット単位で売り上げ等に関して発生するだけで、個人のモチベーションはユニットの出す数字に依存しやすい。
姉妹ユニットと言いながら姉に優位性があるのか怪しい(特にプラチナム)。
非常に柔軟性に欠けます。例えば採算の取れないユニットが存在する時、ユニットを解散したら互換性のないメンバーの行き先がなくなります。
そう考えると、チーム4が解散してもなんとかなる48系は柔軟性に富んでいると言えます。

おまけに「プラチナムヲタ」なんて聞いたことありません。
「プラチナム奴隷豚」という言葉は存在しますが。

要は縦割りな印象ですね。
柔軟性こそありませんが、そのユニットのカラーが合えばヲタを強く囲い込むことができますが、それって他のアイドルユニットと対して変わりません。

モール型の強さ

モール型と商店街型。
最初に「家臣団」という表現を使いましたが、システムとしては織田家(モール型)と武田家(商店街型)みたいな感じですね。
なんかこう書くと僕が主に貢いでいるプラチナム(武田家)が滅びる感じがして不吉ですが、やっぱりモール型の方が強い。

まずモール全体でのイベントを打つことでヲタクを流出を避けられます。
先に商品をたくさん提示することで、ヲタクが今の推しに飽きた後も同じモール内の商品を選びやすい。
ジュピターによる「アイマスショック」で多くのPが「ドリクラ」に流れたけれど結局バンナムに金を払っていた、という状況に似ていますね。

この先、現場という「空間」に重要性が増してきます。
握手会だけでなくライブ自体の楽しさもユニットの魅力の指標になります。
青SHUN学園のやり方はこの「空間」を意識しているとしか思えません(故にアイドル個人への注目が薄れている気もします)。
そう考えてもやっぱりグループ全体でヲタクを囲い込めるモール型の方が強い。
前述のようにアイストヲタがスパガ→チキパ→GEMと流れて(落ちて)いった過程で現場を盛り上げ、文化を作り上げました。
48系でもAKBから入ってNMBやHKTを推す、というパターンをよく目撃します。
空間を作るのはヲタクです。その時に上から下までヲタクを囲い込めるモール型は強い。

商店街型の活路

逆に商店街型はこの状況を打開しなければなりません。
失礼な例えで恐縮ですが、prediaが解散したらどうなるでしょうか。prediaヲタ(プレスト)が他のプラチナムのアイドルやユニットに行く可能性は高いとは言えません。
プラチナムによほどの思い入れがない限り空気が全然違うPASSPO☆やpaletに行く公算が高いとは考えられないからです。
難民ヲタクの大量発生というチャンスに姉妹ユニットでありながら他のユニットと同条件で確保していくという状況になります。
これは大きな不利です。
例えばNMBが解散したらNMBヲタはAKBやSKEやHKTで囲い込んでいるため、他のプロダクションへのヲタクの流出を防げます。
しかし商店街型ではそのまま流出します。
解散なんてそんな頻発しないにしても、ヲタクが推し変する度に流出しててはヲタクの数は減る一方です。

商店街型が行うべきことは、プロダクションの各コンテンツを楽しめるプラットフォームを用意することです。

例えばモール型で紹介したアリス・プロジェクトもP.A.R.M.Sという劇場を持っています。
そこでアリス十番やスチームガールズ、アーマーガールズなどの様々なユニットが一同に会する場所があることで、ヲタクの流動性を同一プロダクション内に保つことにある程度の成功を収めています。
逆に言うと、P.A.R.M.Sがなければアリス・プロジェクトは商店街型に近い集団だったかもしれません。

この点に関してプラチナムの場合はヌードルカフェをもっと活用すべきです。
まず内装をなんとかしようPASSPO☆やpalet以外のメンバーはよく出勤しています。
例えばサンミニッツのメンバー目的でヌカフェに来たけどBAND-MAIDのメンバーが推せる!みたいな感じでアイドル個人レベルで多少はプラットフォームとして機能するでしょう。
実際そうやってプラチナム奴隷豚が生産されてるんだろうなぁ・・・。

プラチナムは非常に個人のレベルが高いと個人的に思っています。
そういう強みを考えるとヌカフェは個人推しを増幅させる場所として有効だと思います。
プラチナムも個人推しを助長すべきと理解しているのか、ヌカフェ出勤が厳しいPASSPO☆やpaletでは面会というイベントを多用します。
確かにPASSPO☆のメンバーを起用するとヌカフェが崩壊してしまうので、面会は個人推しを増幅させる代替案としては優秀です。
しかし、プラチナム全体が会する場所を別に作る必要はあります。
P祭は非常に良いイベントだと思うので、もっと有効的にかつ商店街型の不利を考慮して高頻度に開催すべきです。
「個人推し」を推奨しながら「PASSPO☆から無名の人までが一同に会する」イベントの開催が望まれます。

結局この先どうなるのか

アイドル戦国時代によってパイの面積(ヲタクの数)に対してアイドルが供給過多になっています。
この先に必要なのはパイの新規開拓ヲタクの囲い込みです。

すでに商店街型のプロダクションはモール型のプロダクションに囲い込みの面で遅れをとっています。
また大規模イベントが打ちにくいというのは話題性の面でも若干不利です。

しかし、特色の強いユニットというのはそれはそれで他と差別化が図りやすい。
大切なのはそれを抱えるプロダクションが、それらの特色あるユニットをどう有機的に連動させて運営するかです。
そこが解決されれば商店街型のプロダクションは、圧倒的に多彩なコンテンツを抱えるプラットフォームとしてモール型よりも優位を得られると考えます。

また、触れるのを忘れていましたがこのような状況でバックのない零細アイドルユニットは非常に厳しくなります。
大きなプロダクションがヲタクを囲い込む中で、囲い込みから漏れたヲタクをどう確保するか、新規開拓をどうするか。
「小規模だからライブが楽しい、接触が美味しい」だけでは大規模イベント・大規模な人材確保を行うプロダクションに潰されます。

僕の理想

今までの予想が当たれば、この先は有望な零細アイドルを大手レーベル・大手プロダクションが確保し、アイドル市場が寡占状態になります。
そしてある種、冷戦状態になります。
それぞれのプロダクションが大規模な自軍イベントを開催することでヲタクの求心力を確保し力を貯めこみつつ、TIF(東京アイドルフェスティバル)のような超大規模アイドルイベントで戦争勃発。一気にヲタクが流動する。TIFの度に「今年の勝者はどのプロダクションだ?」みたいな感じでプロダクションが煽られる。
プロダクション毎のステージがあっても面白い。日陰の零細ユニットが下克上する場としても機能しうる。TIFがプロ野球のオールスター戦のような祭りの面を持ちながら、関ヶ原の戦いのような大戦争でもある。

アイドル業界がそんな競争状態になったら楽しいだろうなぁなんて思ってたら今日も徹夜ですよ。

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