ヲタクしぐさ
2015/07/13
ヲタクしぐさ。
それはヲタクの中で口伝によって継承される秘伝。 現場の、文化の、コンテンツの気持ち良い環境を作るための所作です。
しかしヲタクしぐさは過去何度か滅亡の危機を迎えました。
ヲタク狩り
一度目はヲタク狩り事件です。
2005年ころからの秋葉原ブームによりヲタクがピックアップされると金のない低モラルDQNが秋葉原でヲタク狩りを開始。
金はあるけど身体的な力も権力も持たないヲタクたちはヲタク狩りに泣き寝入り。 ヲタク界に震撼が走りました。ただその程度でヲタクをやめるような人はいなかったと言って差し支えないでしょう。
ヲタク狩りはその後自然消滅しました。 ただ、コミケにおけるスリなどは未だに絶えない模様。
その後
その後も非合法実在少年問題、秋葉原通り魔事件、握手会ノコギリ事件とメディアの強い後押しにより3割増くらいでピックアップされるヲタク関連事件にもめげずにヲタクしぐさは継承されてきました。
ではヲタクしぐさにはどのようなものがあるのでしょうか。
可愛いの修養
アイドルにはとりあえず「可愛い」と言ってあげることはヲタクの義務。
アイドル「髪型変えてみたんだけどどうかなー?」→ヲタク「(前の方が良かったな…)可愛い!」 アイドル「新衣装です!どうですかー?」→ヲタク「(やっべ、俺でもわかるダサさ…)可愛い!」 アイドル「楽屋での自撮りー」→ヲタク「(いっつも同じ角度の写真しかないな…)可愛い!」
打てば響く
禁止であっても場違いであってもキレッキレのヲタ芸は周りに関心されるということ。
(参考画像:一番先生)
圧縮しぐさ
オールスタンディングで人をかき分けて前に行きたい時にする心遣い。
例)「すみません、PASSPO推しです!」 「すみません、女の子がいるので通してください!」 「すみません、生誕委員です。」
リウムかしげ
サイリウムは地面に対して垂直に立てず、推しにむけてかしげることで「捧げ」を表現できる。 後のケチャである。
肩引き
握手会終了時スタッフが剥がそうとして手を置いてきた肩をずらすことで1秒でも長く接触し続ける秘伝の奥義。
厄介したら御免
本当は周りの人に迷惑をかけてはいけないが、ライブはスポーツである以上先に自分の危険性を周りに警告しておくという覚悟。
例)「俺wwwww厄介系なんすよwwwwww迷惑かけたらすみませんwwwwwwww」→このヲタクしぐさによって苛立ちが和らぐ。もちろん彼が言うほど厄介ではないということではない。ないのだ。 「今日は暴れるぞーwwwwwwwwwwwww」→このヲタクしぐさによって周りの心の準備が形成される。もちろん彼の暴れる内容がキンブレ8バルでコールを入れる程度だ、などというツッコミはしてはいけない。いけないのだ。 「ライブファイターの安売りはしない」→「俺はドルだけではなくてクラブやクラシック、フェスとあらゆるジャンルのライブに通っている」
接触泥棒
無銭で女の子と話すのは犯罪。
聞き上手
ヲタクの意味不明で全く興味が湧かない語りにも興味ありげに聞いてあげるアイドルの優しさよ。
こぶし体離し
スタッフや演者が「一歩前に詰めてください」とは言うものの、汗だくのヲタクが密着するのは不衛生だし精神的に来るものがあるので、さすがにこぶし一個分くらいは体を離すという暗黙の了解。
コンカフェ構いしぐさ
わざわざコンカフェまで来て本を読んだりゲームをしたりして露骨に構ってほしいアピールすると他のヲタクとキャストから裏で叩かれるという戒め。 ただしケータイ、スマートフォンは許される。
おあいにく目線
レス乞食がなんか騒いでる時は一瞬ちらっと目線をあげれば勝手に喜んでくれて、運が良ければそのままCDを買ってくれるということ。
うかつあやまり
騎士「さっきのモッシュで女の子が泣いちゃっただろ謝れよ」
参考
江戸しぐさ:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%97%E3%81%90%E3%81%95