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烏は主を選ばない

      2015/12/07


前作の烏に単は似合わないを読んで続きが気になり購入。読了。

前作について

烏に単は似合わない
http://j-th0610.jellybean.jp/?p=2155

阿部智里

烏は主を選ばない

ちなみに↑の文庫版、発売日は今年の僕の誕生日。
覚えておいて損はない。

 

前作の桜花宮での裏での若宮ととばっちりの近習・雪哉の話。
前作よりはコミカルだった。
世界観が魅力的なシリーズだから桜花宮にとどまっていた前作に比べ、山内の世界が広がったのはよかったなぁって。


概要

北家の郷長(豪族の長みたいな感じ?)の次男坊・雪哉は世間では有名なうつけ者。
なのに何かの間違いで若宮の兄・長束の目に止まり若宮の側仕えになることに!

命を狙われているのに花街(貴族御用達の歓楽街)へ行くわ、谷間(アンダーグラウンド)へ行くわでこいつ自覚なさすぎぃ!
というドタバタ喜劇。

 

キャラクター

・雪哉

本作の主人公。

本当は地元の垂水へ帰りたい。でも兵卒の養成所送りにされるのだけは勘弁してほしいから1年だけ側仕えをすることに決める。
もちろん目標は1年間耐えぬいて地元に帰ること。
信長を始め、本シリーズの若宮に続く「うつけ=実は天才」という典型的なキャラクター。
あまり立場を気にしない言動が気になるけど、主人公補正でセーフだな。

 

・若宮

前作でも散々物語を荒らした問題児。

そりゃ皆お前の即位に反発するよな。
信長の時は世話係の平手政秀だって自害したんだから、そろそろ若宮のせいで自害するやつ出てくるz・・・自害するやつ・・・

 

こいつぼっちだったわ
(突然親近感が湧き始める)

 

・長束

若宮の兄。
つまり血筋的には本来次期統治者だが、どうやら弟が神の生まれ変わりらしく弟に譲位した。
なお人格的には優れた人物。典型的長男。
どう考えても生まれる時代を間違えたタイプ。多分時代が正しければ問題なく次期統治者。

 

・澄尾

ネタバレすると、前作ではミスリードに大きく貢献したが今回は貢献度が低い。
(ネタバレのため反転)
強い・若宮と幼なじみだけでは物足りないぞ、澄尾。

 

・路近

長束の側近。武闘派。
典型的張飛。まるで張飛。
澄尾をビビらせるんだから相当張飛。

 

・敦房

長束の側近。頭脳派。
路近が張飛だったらこいつなんだろと考えた結果、
『馬謖以上除庶未満』としか表現できない存在。

そりゃ長束が目立たないキャラだからそれよりも目立たない。

 

 

本作の見どころ

前作に出てきた一巳が登場するわけだが、
白珠ちゃんを一目見ようとお忍びであることを忘れ性欲猿になるシーンは見物
わかるぞ、その気持ち。僕だって白珠ちゃんの文章描写だけで猿になっちゃいそうだ。
前作では結構冷静で頼れるキャラだったのは回想補正。

前作の華々しい姫たちに比べて今作はキャラが薄い。
どう考えたって暑苦しい路近ですら若干薄いんだからそれはもう本当に薄い。あとホモホモ臭がする。男しか出てこない。
男と鬼女と毒殺おばさんしか出てこないとか、なんというホモ教育小説…。
若×雪とか言ってるのは初心者。鬼畜若宮と服従長束シーンは薄い本確信しました!

そんなこと言ったら前作は女しか出てこないんだけど。
でも百合っぽさなかったなぁ。

 

 

感想

僕が誤読というか勘違いしてた?部分がネタバレの核心部分だったので「へぇ」ってなっちゃった。
物語の構成がなぁ…すっげぇラノベだったんだよなぁ…別にラノベが悪いとは思わないけど。
とりあえず今作は若宮のファンブックとしては優秀。それこそ姫たちに読ませてあげるべきなんだよ。

シリーズの世界観好きだから次回作も読みたいけど、3作目は文庫版で安く買いたいなぁ。
個人的には東家の姫・あせびたそ〜のハートフル(意味深)でピースフル(意味深)で純真(意味深)なお話が気になる。 

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