ヲタクやめたい.com

グローバルもいいけど、ちゃんと探せば日本もまだまだ面白いと思うよ

アイドルMVの見方(palet)

   


欅坂46について記事を書こうと思ったのだが、僕は欅坂のメンバーを生で見たことがなかった

すると必然書くことは二つになる。

1,「サイレントマジョリティー」と「世界には愛しかない」のMVと楽曲がいかに素晴らしいか
2,長濱ねるちゃんと志田愛佳ちゃんがいかに可愛いか

しかし僕の情報ソースはブログとKEYABINGOくらいしかない。
結局1に内容が集約されるわけだが、欅坂のMVについてまとめる時はどうしても他の地下アイドルとの対比になってしまう。
というか欅坂の存在自体が他の地下アイドルとの対比なしに語れないと思う。

というわけで今回はアイドルのMVの話。

あ、最初にサイレントマジョリティーと世界には愛しかないのMVは観ておいてほしい。
やっぱりクオリティが高いというのは素晴らしいことだとわかるはず。

 


アイドルのMV

基本的にはほとんど3パートで構成される。

1,踊ってるシーン:メイン。基本的にCDジャケットもこのシーンで撮る
2,別シーン:ダンスよりも日常的なシーンで、衣装より私服の方が多い。あと妄想を煽るようなシチュエーションが多い。少しお金がないと撮れない。
3,リップ;顔のアップである。普通リップシーンというのは歌詞に合わせるものだが、キメ顔撮ってる方がヲタクは喜ぶので必ずリップシーンである必要はない。

基本的にはこの3つ。
バンドや他のアーティストと違ってアイドルのMVはアイドル自身が映らないといけない
なのでMVの演出で出来ることが結構限られる。

 

今回はpaletを例に挙げよう。

何故paletかというと、paletはインディーズ時代からMVを作っていたこと、そしてメジャーから最近またインディーズに戻ったという珍しい経歴を持つアイドルユニットだからである。

僕が昔推してたとかそういうのではない、決して。

 

palet「ピンクのハートの雲」

paletがインディーズ時代に出したシングル。
メジャーとインディーでどう変わるのかわかりやすいMV。

 

見ればわかるのだが、ロケーションは一つである。
つまり「2:別シーン」がない。その代わり水着シーンがある。
全体ダンスシーンとリップシーンの色合いが違う(1:30あたり)のは日の傾きなのかカメラのミスなのか編集の都合なのかわかりにくい。

あと、カメラワークにも注目したい。
「ピンクのハートの雲」は横方向に大きく動く振り付けが特徴である。
横に動くということはカメラも動かさなければいけないのだが…

スクリーンショット 2016 08 15 08 39 38

追いきれていない。
中心で捉えられていないのにレンズが魚眼っぽくて誰得シーンとなっている。

スクリーンショット 2016 08 15 08 40 41

このシーンについては動画で観てほしいのだが、恐らく三脚でカメラ置いてるんだと思う。
楽だけどすごく雑だなぁって思う。

スクリーンショット 2016 08 15 08 46 16

 

右上何?

 

ついでに衣装の安っぽさにも注目してほしい。

別に彼女達は悪くないし、制作サイドもしょうがない。
これが「地下アイドルのMV」のレベルだということだ。

 

次に同ユニットがメジャーデビューした最初のシングルである。
一応地上レベルまで上がる過程がわかりやすい。

 

 

palet「Believe in Yourself!」

paletのメジャーデビューシングル。僕も何枚か買った。

 

一瞬で気付くことだが、衣装の質が段違いに上がってることがわかる。
メジャーデビューってそれだけすごいことなのだ。

そして「メジャーデビューのすごさ乱舞」と言わんばかりのスピードで今まで出来なかったことをアピールする。

まず0:14–0:15あたりの自然なズーム。「ピンクのハートの雲」では決して使用されなかった機能である。
家庭用のハンディカメラだとズームとワイドが自然に行かないので、きっとメジャーデビューして業務用のカメラを使ったのだと思われる。

そしてリップシーン。

スクリーンショット 2016 08 15 08 58 37

 

ちゃんと別ロケーションで撮ってる!

ついでに全体のダンスシーンのカット数が明らかに増えている。

スクリーンショット 2016 08 15 08 54 17

「ピンクのハートの雲」では実はメンバーのダンスシーンのアップがない
こんな当然のレベルですら地上と地下は違うのだと思わされる。

スクリーンショット 2016 08 15 08 54 25

 

あとこういう無駄そうで雰囲気出るシーン(流石にカット重ねてるだろうけど)
動画としてのクオリティがいかに「ピンクのハートの雲」から上がったかがよくわかる。

 

 

pale「Keep on Lovin’ You」

メジャー2nd。
1stのBelieve in Yourself(BiY)が売上がよかったのかわからないが、さらに豪華になっている。

 

何が豪華になったかって、1:29くらいの話になるのだが、

スクリーンショット 2016 08 15 09 17 22

BiYでは頑なに前後左右までしか動かなかったカメラが上下に動く!

一応BiYでも若干あおり気味なカメラはあったけど、あれはカメラが動いてるんじゃなくて別カットでカメラ位置を下げただけだと思う。
それに比べて今回は明らかに俯瞰方向にカメラが動いている。これは地味だけどすごい。

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 23 33

やっと、2;別シーンがある
BiYでは別シーンとリップが兼用だっただけに、お金出たんだなぁって思う。
ついでに個人的なセンスだけど、私服衣装は前回の方が断然よかったと思う…。

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 25 33

 

リップシーン。その背景はどうなんだろうw

衣装も前作に劣らないし、BiYの売上良かったのだと思わされる1作。

 

palet「VICTORY」

2曲連続で似たテイストの曲が続いたから別テイストで行こうとしたのかもしれないが、なんか微妙な感じになってしまった印象のシングル。
取り立てて大きな違いといえば中野佑美ちゃんが入ったこと。ボーカル要員は本当に大切。

 

 

 

さて、ここまでpaletのMVを観てきて勘のいい人は気付いたと思うが、

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 37 07

スクリーンショット 2016 08 15 09 36 48

 

paletのMV編集の人はフォントフェチ(確信)

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 41 06

 

衣装が安っぽくなったなぁと思う。
上がタイトで下がふわっとしたスカートという地下アイドル黄金のパターン。
何でこういうパターンの衣装が多いんだろうね。

 

VICTORYのMVで印象的なのは、
照明を使うことになったことと異常なこだわりを感じるリップシーン
照明は次作でフルに活かされることになるのだが、今作の見どころはリップシーンだろう。

スクリーンショット 2016 08 15 09 43 22

スクリーンショット 2016 08 15 09 43 35

スクリーンショット 2016 08 15 09 44 20

スクリーンショット 2016 08 15 09 44 35

スクリーンショット 2016 08 15 09 45 46

 

今まで正面から撮っただけのリップシーンばかりだったので、今作は演出かカメラマンかのどちらかが異常に拘ってるのがわかる。

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 45 56

 

このカット撮った人天才!

このアングルはさすがにエロい。

 

palet「SNOW DISTANCE」

前作VICTORYはそのエロさの割に意外とPV数が伸びなかったが、今作SNOW DISTANCEはpalet史上でも最大の再生数を記録する。

 

再生数の理由は映像美だろう。

スクリーンショット 2016 08 15 09 51 40

スクリーンショット 2016 08 15 09 51 50

 

すごく本格的なMVに仕上がっている。

スクリーンショット 2016 08 15 09 52 17

スクリーンショット 2016 08 15 10 00 25

 

VICTORYから制作陣が変わったのかと思うくらいに一枚絵的なこだわりを感じるカット。

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 54 00

スクリーンショット 2016 08 15 09 56 05

スクリーンショット 2016 08 15 09 56 15

 

スモークやディゾルブ、CGの使用も欠かさない。

 

スクリーンショット 2016 08 15 09 52 58

 

フォントフェチも健在。
ちゃんと聴くのは初めてだけど、これはさすがに伸びますわ。

 

palet「Time to Change」

そして5枚目のシングルは確か君島光輝ちゃんが卒業する時のシングル(さきもも卒業発表したんだっけ?)。
MVも恐らく初めて物語性を持たせてある。

 

 

ここにおけるpaletの挑戦は小道具だろう。
君島光輝ちゃんが持っている旗である。MV内では象徴的な役割を持っている。

スクリーンショット 2016 08 15 10 16 39

 

Keep on Lovin’ Youでカメラワーク、
VICTORYで照明とカット画へのこだわり、
SNOW DISTANCEで映像技術へのこだわり、
そしてTime to Changeでは小道具。

だんだん映像技術集団としてのスキルを獲得していっているpalet制作チーム
しかしそこで失われてしまうものもある。

スクリーンショット 2016 08 15 10 17 26

 

フォントフェチがとうとうイラレに屈してしまうのだ。

 

あとこのMVは
・6人の歌唱シーン(いわゆるダンスシーン)
・物語シーン (いわゆる別のシーン)
・海シーン(主にリップシーン)
の3つのシーンで構成されている。
しかし全てが夕方であることを考えると2,3日撮影に要したのが伺える。
パッと見わかりづらいが結構大変だったと思うよ(他人事)

 

palet「All for One」

この曲は発売と同時になんか色々やってた気がする。
一番印象的だったのは中野佑美ちゃんが毎週ニコ生やってたやつ。
なんか全員がミッションに挑戦するという内容だったけどあんまり覚えてない。

 

MVの構成としては、各メンバーの裏での頑張りを表現した内容になっている。

MVの撮影期間とCDの販促期間が違うためしょうがないのだが、やっぱり各メンバーに焦点を当てるならそれぞれの挑戦を盛り込んだ内容とかにできなかったのかと思う。
BiSのODD FUTUREみたいなドキュメンタリー風でもよかったし、もうちょっと何かできたんじゃないのかなぁという気分。

実際ODD FUTUREはツアーに撮影班を同伴させてるからすごい金かかってるのは間違いないけど。

 

せっかく映像集団paletになりつつあったのだから、ここはやっぱりドキュメンタリーしかなかった。
と、公開から1年経って初めてMV観た人が何言ってもゴミ以下の意見でしかないんだけどね。

スクリーンショット 2016 08 15 10 32 13

 

フォントフェチの人もデザイン面で戦うようになってしまった…。悲しい。

 

palet「Over The Rainbow」

この曲はpaletインディー時代のレーベルからリリース。
肝心のMVの方は…。

 

 

まだ発売前の曲だからあまり多くは言わないけど、やっぱりメジャーとインディーというのは違うと実感させられる。
もちろんインディーはインディーの良さがある。
むしろアイドルはかなり柔軟に形態を変えられるからインディーの方がいい場合も十分ありえる。

でもMVという一点だけでに目を向けるとメジャーというのはすごいということがはっきりわかる。
やっぱり金と人を使えばいいものになっていく、というのは間違いがない。

 

スクリーンショット 2016 08 15 10 41 45

フォントフェチさんも言ってるはずだ。
「それ、Time to Changeの時と被ってるよ。」

 

とは言え3年くらいの経験があるためか、同じインディーズレーベルでも「ピンクのハートの雲」とは段違いの映像技術なのは間違いない。

 

最後に

別にpaletが欅坂と比べて劣ってる!ということが言いたいわけではない。
多分欅坂の方はpaletメジャー時代より1桁以上多く金使ってるだろうし、そりゃ質が違うのも当然である。

しかし単なる1ユーザーから見れば金を使ってるだのインディーズレーベルだのというのは関係ない話、というのも事実である。
何も知らない人がどちらを「良さそう」と思うかは一目瞭然で、MVに金かける意味というはそこにある。

あとこれはアイドル全般に言えることだが、

すぐに沖縄でMV撮ろうとするな。
その渡航費でもっとクオリティ高いの撮ってくれ。

 - アイドル語り