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地上のヲタクと地下のヲタクは分かり合えないのか問題

      2015/07/13


アニヲタとドルヲタ(『まどマギ』実写化でアニヲタ×乃木坂46ヲタの全面抗争が勃発! 「21歳で少女って……」:http://news.livedoor.com/article/detail/8700871/

女ヲタと2ちゃんねらー(オタク女叩きはアフィブログの飯の種:http://hompig.hatenablog.com/entry/2014/04/13/174419

何故か日陰の文化の人たちは日陰同士で牙を向き合う風潮がありますよね。
別に僕は「皆で共存すべきだ!」なんていう道徳的な理想主義を掲げるつもりはありません。
ヲタクが他のヲタク叩くのは勝手にやってればいいと思うのですが、全然関係ない人から見たらこれってカイジの人間競馬の観戦者みたいな気分なんでしょうね。

それらヲタクの醜い抗争の一つとして「地上と地下抗争」があります。


地上と地下って?

明確な境界線はないのですが、有名なら地上、無名なら地下くらいの感覚で良いと思います。

地下アイドルと地上アイドルの境界線:http://blog.idolhack.com/post/58790108964

個人的な感覚としては「それなりに前から予定を組まないとイベント行けない」のが地上。
AKBなんかは握手会すら何ヶ月前から予約らしいですよ。

果たしてこれが48系の握手会の話なのか、キャン待ち130番ってどういうシステムなのか僕にはわかりませんが、僕には全然理解できない領域ですね・・・。

握手会って買ったら握手、買わなかったら握手できない。っていうのをその場のノリで決めちゃうイベントだと思ってました。。。
半地下くらいだとそれくらいのノリです。

 

地上ヲタの言い分(予想)

1.「地下アイドルなんて推してどうするの?」(有名人という付加価値がない)
2.「ただの女の子と接触(握手)するだけなら風俗の方が良くない?」
3.「接触やライブが美味しいからなんて打算的」

僕にはこれくらいしか思い浮かばないです。

僕は声優ヲタク(声優も多くは地上)だった経歴があるのでその経験から言うならば、「会いに行きたい」という感覚に尊敬や憧憬が存在している気がします。
1の意見に近い感じ。

何もないところから始めるなら、確かに地下アイドルに会いに行く理由はない。
ビートルズのコンサートに行くのはわかりますが、ビートルズのコピーバンドのコンサート(ないとは思いますが)には無銭でも気後れする。
これが仮に同じ曲、同じ技術、同じ設備だったとしてもそうでしょう。

曲とかではなく、「ビートルズ」という名前に価値がある。
近い存在ではなく、遠い存在だから「会いに行きたい」と思えるって感覚はわかります。

そしてその境界線を壊すからこそ握手会というのは魅力的。
そう考えると地上、48系ヲタクの意見もわからなくはないですね。

 

地下ヲタの言い分

僕の知り合いの48系の人が言っていました。

3000円そこらのイベントで、交通費が3万掛かるという、謎の現象起こってるからな。JR東海はオタクに、何らかの還元して欲しいよ。

 

???!?!??!?!!!!!?????????!!!??

損得勘定を超越した行動を取る、という意味ではすごくヲタクっぽい…。
でも快楽の消費という観点から考えたら損なのでは…?

ここで「前田敦子はキリストを超えた」というえげつないタイトルの本を書いた社会学者・濱野智史の言葉を参照してみましょう。

5ヶ月先の握手とか、まともな人間の消費行動ではないでしょう。何を買っているのかさえわからない。「タイトル未定」は当たり前として、このままAKBの握手会って2年先とか3年先とかになる気がしていて、ヲタはそれでも買うんですかね?

宇野常寛のオールナイトニッポン0より

 

著書の中で「次のセンターはぱるるだ!」みたいなことを熱く書いていた濱野さんも、今ではALLOVER現場に通う地下も地下のヲタク

いえ、メインで行っているひとつです。なんだその言い方はって感じなんですけどね。ちなみに、明日明後日のリリースイベントには参加します。

(中略)

AKBっぽいといえばそんな感じなんですね。いろいろなところから選抜されているという感じなんです。その日によってポジションもメンバー構成も違うし、曲はああいう感じをやっているという。たくさんいるからレスがもらいやすいって感じですね。レスというのは目線をもらいやすいってことですね。アイドルヲタ用語です。今も曲も聞きながら、あの娘にレスもらったな~ってことを脳裏で考えながら、ニヤッてしながら聞いておりました。おすすめです!!!(笑)

宇野常寛のオールナイトニッポン0より

あかん!濱野さんただの険しいヲタクだ!

ただ濱野さんの言うとおり、何ヶ月も先の握手のためにCDを買って、ってまともな人間の消費行動ではない。
地下の方が「趣味らしい」趣味ですよね。
自分の気分が乗ったら行くみたいなスタイルですし、気分が乗ったら買い増し握手増し増し、チェキ増し増し、資本主義の形そのまんまですよね。

ここで別の問題としては、
世間的に知名度のある48系ヲタの方が一般的な感性から程遠い消費活動を行なっていて、
世間的にマニアックで日陰も日陰な地下ヲタの方が趣味の形としては一般的な形を取っている。

ちょっと不思議な感覚ですね。

 

脳内シュミレーション

Aについてはかなり想像の領域が広いですがご勘弁ください。

 

司会「それでは今回は永遠の闘争、地上ヲタと地下ヲタの2人に討論をしていただきたいと思います。まず最初はこのテーマ。」

・推すことについて

地上ヲタA(以下A)「なんで地下アイドル推すの?全然興味湧かないような人推すのってよくわからない」

地下ヲタB(以下B)「推すのが応援って意味ならばむしろ地盤が小さい方が自分が必要とされるじゃん」

A「募金しとけよ」

B「お金を贈るだけじゃ意味ないのは君も知ってるよね?」

A「例えばニ◯ニコとかで作曲してるようなワナビー、作曲以前にただ既存の歌を歌ってるだけの歌い手。それらに金払ってるのと変わらなくね?有名だから金払うことに価値があるんじゃないの?

B「どんな人でも最初は子供だったように、どんな有名人も最初は無名なんだよ。それが有名になってほしいから応援するんじゃないの?自分が応援したいならワナビーでも歌い手でも推すよ?むしろもう自分が応援しなくても勝手に有名になっていくような人を応援する意味の方が理解できないんだけど。」

A「地下なんて誰も知らない。知らないっていうのはマイナスだけではない。有名だからこそ叩かれるしスキャンダルの期待も高い。地下では決してわからないような精神的負荷があるはず。支えるって考え方はよくわからんけど、俺にとっての推すという行為はその人を”精神的に”支えることだと思う。」

B「いや、精神的に支えるのは地下も同じだって。大体君がいなくたって何万人も握手に来るんだから大した支えになってない。むしろ地下アイドルなんて握手0人なんてこともある。ネットの叩きなんて無視できるし一種の宣伝になるけど、目の前にある”握手0人”の現実は無視できない。こう考えたら精神的支えはどちらの方に言い分があると思う?」

A「単にヲタクの数字だけで見るのはいただけない。地上のアイドルはむしろ遠い存在である。ただの少女がAKBというシステムに入るだけでいきなり有名人になる。そしてネットでは叩かれ、マスコミの目もある。それはヲタクにはわからない孤独があるはず。そういう人にとってファンからの”応援してるよ”の一言を得られる握手会は自分の居場所をより強く感じられるはずだ。」

B「いやいや、それは希望的観測でしょw感情の予測よりも、現実として人がいない方が孤独の説得力あるでしょw」

-以下平行線-

司会「確かに有名になれば有名なりの孤独は存在するかもしれませんね。そして現実に人が少ないというのも孤独でしょう。どちらも精神的な支えとなりえるのかもしれません。これ以上は話が進まないので話題を変えましょう。」

・握手会について

B「そもそも何ヶ月も前の握手券を買うとかまともな人間の消費行動ではない。それは元・敬虔なAKB信者の濱野智史も地下堕ちしてこう言ってるわけだし。」

A「期間がどうとかで推しを測る方が間違ってる。それしかチャンスがないのだからしょうがない。それとも”何ヶ月も先の話だから”と言って会いたい人に会えるチャンスを捨てる方がおかしい。そもそもヲタク自体まともじゃない。

B「さっきの話に少し戻るけど、支えるという観点を含めるならば”数カ月後に支えるチャンスあげます!”っていう売り方はおかしい。どちらも孤独という前提があるならば、その孤独は常につきまとうはず。それなのに期日を決めて”はい、この日にここで何時間も並んで支えの言葉をかけてくださいね!”っていうのが間違ってる。」

A「そりゃ俺だっていつでも握手に行けるなら行きたいさ。でもそれは立場を考えなくちゃいけない。あの規模の握手会を頻繁に開催してたらそれだけで推しの負担は大きくなる。”握手会すればいい”みたいな安易な考え方は自己の快楽しか考えてないやつの言い分だ。」

B「ちゃんと前提を提示しただろ、”支えるなら”って。確かに推しの負担にはなるが、支え方として間違ってる。つまり地上はシステムとして破綻してるってことが言いたいんだよ。支えるはずの握手会が推しの負担になるって、それはもう矛盾ありすぎて理解不能なんだが。」

A「だからそれもさっき言ったけど”一回の握手会に意味を持たせる”ってことだって。100回も200回も惰性で握手行ったってぼやけるだけ。ぼやけた100回の握手よりちゃんとした重みのある1回の握手の方が価値がある。」

B「そこも気になるんだよね。ヲタクなんて趣味じゃん。なんで自分をそこまで高尚な存在に昇華させようとするの?”推しのために全て捧げてます”みたいな。さっきの濱野も著書で”正義感や自己犠牲が宿る”みたいなことを言ってたけど、48系語る人ってなんで自分の存在を没却するの?元を辿れば自分が好きで推し始めたくせに、どこで自分の存在が消えたの?そのくせレスが云々とか言ってることおかしいし。だいたい自分の存在を没却してまで推しに捧げるなら、最初に君が言ったように募金でもすれば?握手が推しの負担になるなら行かなければ?綺麗な言葉並べてるくせに根本的な解決に向かわない。俺は自分の快楽”も”考えてるから可愛い女の子と握手したいよ?今すぐに。だから何ヶ月も先の握手券より今すぐの握手が欲しい。もちろん君が”1回の重みのある握手”とか高尚なこと言うなら理解できないことだろうけど、正直数秒の握手と会話に重みなんかあるわけない。人間関係なんてそんな簡単に作れるものではない。自分が”重みがある”と思い込んでるだけ。負担の部分は否定しないよ。でもAKBなら総選挙っていう有能なシステムがあるんだから、CDをたくさん買ってたくさん投票して握手行かないのが一番推しのためになるんじゃないの?そしたら負担を軽減しつつ順位という意味で応援できるじゃん。なんでそれしないの?ねぇ?なんで?結局君も自分の快楽のために握手行ってるんでしょ?綺麗事言うのやめたら?もう聖職者演じるの疲れたでしょ?」

 

司会「はい、煽りはやめてくださーい。論理的にはBさんに言い分がありますが、そもそもヲタクって論理を超えた存在ですから。論理的に考えたら”同じCDは1枚あればいい”ですよね?」

A&B「はい…。」

司会「でもAさんにも地上のアイドルと握手することについて、言い分がありますよね?」

A「まずそもそも大切なのは”金を払っている”ということ。応援の気持ちはさておき、自分の欲求として”有名人だから”握手することに価値がある。もちろん応援と有名人、どちらが上かというのはここでは重要ではない。なんで全く知らないような人と握手したいのか理解不能。それにさっきの聖職者理論で言えば、地下ヲタだって物販で金落としてライブを盛り上げればいい。”金落としてればいい”なんて言い始めたら地上・地下関係なくその理論は応用される。」

B「だから握手会の方が”自分を推してくれてる”っていうのが目に見えてわかるじゃん。地下ドルは人が少ないので握手会は負担じゃないんですよ。そりゃ負担に感じる人もいるだろうけど、AKBのように混乱したりするほどではない。そして自分を応援してくれる”普通の”人と話すのは別に苦痛ではない。自分を応援してくれる人と、長い時間(それでもせいぜい数十秒だけど)ゆっくり楽しく話せるならwin-winじゃん。地上だとそうはなれないでしょ?」

A「win-winって言えば正論だと思ってない?今は”自分のための”握手っていう話でしょ?相手へのwinは推してるアピールして金だけ落とすことって結論出たじゃん。今大切なのは自分が金使って握手することの意義でしょ?」

B「それに関して言ってるんじゃん。応援してる相手が嫌がる、つまり負担となるような握手ならする意味がない。そもそも”有名人と握手できる”みたいなやつで溢れかえってるからAKBの握手はアイドルの負担になるんでしょ?俺は推しの負担になるなら離れるよ。」

A「嫌がると言っても露骨にそんな態度示すわけないじゃん。表面上は喜ぶに決まってる。それなのに嫌がるとか負担とかどこで判断するの?」

B「あー、有名になってから後出しで追っかけてる人にはわからないんだろうなぁ。売れていく過程で、だんだん握手が無茶な時間で行われるようになったり、異常なループが増えたり、時間延長や強制的に切り上げたりする連続になっていく様子が。炎天下のTIFで長い時間握手してるアイドルは、笑顔でも明らかに疲れてるのは見ればわかる。そういった地下時代を乗り越えてやっと快適な環境、快適なタイミングで握手できる地上アイドルになるのに、地上しか知らない人が”表面上喜ぶに決まってる”とか言っちゃうのわろみあるよね。で、”有名人が喜んでる”とか言って君みたいなのが参入してくるんでしょ?そうなれば握手は負担だよね。そうやって地下ヲタは、もちろん自分が美味しい思いできないのもあるけど、同時に握手が推しの負担になるから離れていくんだよ?わかる?」

 

司会「はいはいはい。なんかBさんの言い方に書き手の人格が露骨に憑依しているのでこのへんで中止します。」

 

司会「本当はもっと色んな分野についてお話してほしかったのですが、文章的に長くなってしまったのでここで締めようと思います。最後にお二人にとってアイドルとは?理由も添えていただけるとありがたいです。」

 

A「みんなに希望を与える存在。希望を与えるから多くの人がついていきたいと考える。地上だから売れるのでなく、みんなに愛されるから売れて地上に行く。地上のアイドルはそれだけの魅力が持った人間たちである。活動や方法を真似るだけではアイドルにはなれない。地上こそが本物。」

B「一緒に成長していく存在。今や”作られたアイドル像”は過去の遺物。魅力の形だって定型化されない。これからはアイドル自身が自分の魅力をアピールし、それに賛同する人が応援する形になる。売れてないからこそ、そのアピールの幅は無限大である。マスコミでなくヲタクが選ぶ時代になる。」

A「ヲタクに選ばれるなら人気が出るはずなんですがねぇ…?」

B「マスコミのおもちゃに振り回されてるだけなのになんでそんな偉そうなの?」

A「あ?」

B「あ?」

 

最後に

地上でも地下でも推したい人推せばいいじゃない。

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